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昭和22年東京千住で八百屋の二代目として生まれる。 小学校の頃から千住市場※1(現足立市場)に父に連れて行かれ、家に帰ると 里芋洗いや焼き芋用の薩摩芋を切ったりと、父の八百屋業を手伝う毎日を送る。 中学に入り、学校が終わると友達は皆「裕次郎※2」の映画を見に行く中、 家業を手伝っている自分が嫌になってしまう。 「勉強しないとこのまま八百屋にされてしまう!」と苦悩する日々。 父に造反して都立の工業高校へ進学。夜は遅くまで学校で卓球部で部活し、 休日はワンダーフォーゲル部で山に篭る学校生活を送り、できるだけ店には 近寄らない事をいつも考えていた。 山の魅力に取り付かれ、南アルプス、北アルプス、関東山系の3000m級の山は ほとんど踏破する程。 山を続けるのが目的で昭和41年八百屋業に従事し、以来39年東京・千住にて 八百屋業を営む。 2代目として店を継ぐと、駅ビルやスーパーが立ち並び、厳しい時代がやってきた。 何としても売上を伸ばしたくて安売りの価格競争に走る。 今振り返ると、本当に「馬鹿なことをしたな」と思うが、気付いた時には 「杉本さんの野菜は新鮮で美味しいね」と来客してくださったお客様の姿が ほとんど見えなくなった。 父の代から明らかに変わったお客様の層。 本当に美味しい野菜を求めて来店してくださった方に申し訳ない気持ちで 一杯になったと同時に、売上の事しか考えず野菜の美味しさを忘れてしまった事が 何よりもショックだった。 「このままじゃいけない。これからは本当に美味しい野菜だけを提供しよう」 そして本物の味をとことん追求すると同時に、お客様の立場になった商売を行う。 すると一度離れた昔のお客様も戻ってきてくれて、売上も伸びてきた。 「本当に美味しい本物の野菜を、お客様にとってより良い形でお届けする」 これが当店の魂。
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